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卒業研究中間発表会

イベント/学校行事
2025.09.18

令和7年9月9日(火)、トータルモビリティ工学科4年生による 卒業研究の中間発表会 が開催されました🎤✨
卒業研究とはトータルモビリティ工学科の4年生の際に行っているもので、今まで学んできたことの集大成として各自でテーマを決め1年かけて研究していくものです。 前期の終わりに中間発表会、後期の終わりに成果発表会を行います。

今回は、卒業研究を行っている学生二人の研究テーマや背景、制作の苦労、学んだことについてお話を聞きました。

【研究テーマは何ですか?またそれにした経緯は?】
K.T.さん
「私の研究テーマは『尾翼の有無と配置が機体の空力的安定性に与える影響』です。
飛行機が“安定して飛ぶ仕組み”にすごく興味を持ったのがきっかけで、このテーマに決めました。
それと、卒研では風洞装置を作っているんですが、これを自分の研究だけじゃなく、今後の授業や後輩たちにも使ってもらえたらいいなと思ってます。」

T.S.さん
「研究テーマは『流速による静圧差を利用した水中壁面吸着装置の開発と性能評価』です。
流体のことをもっと深く学んで、それを実際に役立つ形でアウトプットしたいと思ったのが一番の理由です。
例えば、水中でドローンや検査機器を使うとき、壁に安定して吸着できる仕組みが必要になります。一般的には密閉空間を作って中の流体を抜く方法が使われるんですが、壁に凸凹や隙間があると流体が流れ込んでしまって、うまく機能しないんです。
だから、そんな環境でも使える装置を作りたいと思って、この研究に取り組んでいます。」

【苦労したところ、してるところ】
K.T.さん
「実験装置を作るには材料や部品が必要なんですけど、無限に使えるわけじゃないので、限られた条件の中で工夫しなきゃいけませんでした。
どう形にしていくか考えるのは大変でしたけど、その分やりがいがあって楽しいです。まだ中間発表の段階なので、引き続き頑張ります!」

T.S.さん
「装置を作るにあたって、内部を通る流量を流体解析で予測しようとしたんですが、境界条件や初期条件の設定を間違えると解析が進まなくて。
そのたびに条件を見直して修正する必要があって、そこにすごく苦労しています。」


【卒業研究をしてみて良かったことは?】
K.T.さん
「問題を自分で解決していく姿勢を学べたことが大きいです。
条件が限られる中で課題を一つひとつ乗り越えていく。その経験は、新しい技術や問題に直面したときに、自分なりに工夫して取り組む力として生きると思います。」

T.S.さん
「今回の研究では、装置の開発・解析・モデリング・製作まで一通り経験できました。
これによって、実際の設計開発の流れを大まかにつかめたのが大きな収穫です。設計だけじゃなく、製造や実際に使う場面までを考えて取り組む力につながったと思います。」

【記事を読んでいる人に向けて一言】
K.T.さん
「卒業研究は正直大変だし、思うようにいかないことも多いです。でもその分、自分の成長を実感できる貴重な経験になると思います。
日本航空大学校は実際に手を動かして学べる環境が整っているので、航空やものづくりに興味がある人にはすごくやりがいがあると思います。」

T.S.さん
「設計には幅広い知識が必要なので、今学んでいる一つひとつを大切にすることが大事だと思います。その知識は必ず将来役に立ちます。
専門分野に限らず、いろんなことに関心を持って積み重ねていってください。その積み重ねが設計者としての大きな力になります。
僕もこれから社会人として働き始めますが、そう信じて学び続けたいと思っています。」

お二人の今後のさらなる活躍が期待されます✨
それぞれの個性が光る多彩なテーマに挑戦し、下級生が見守る中、最上級生らしい自信に満ちた堂々のプレゼンを披露。会場全体に大きな刺激と感動を与えてくれました🔥

【トータルモビリティ工学科の主な就職先】
●三菱重工業(株)●(株)IHI航空・宇宙・防衛事業領域●(株)IHIエアロスペース  ●(株)SUBARU航空宇宙カンパニー ●エアロトヨタ株式会社 ● 川重岐阜エンジニアリング(株) ●日産自動車(株)  ●ヤマハ発動機(株) ●(株)島津トラステック ●エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン(株) ●ジャパンマリンユナイテッド(株) ●新明和工業(株) ●エアロセンス(株)    ●プロドローン(株)等  (順不同)

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