【対談】航空整備科

空の安全を守る使命。技術と人間性を身につけながら、在学中の資格取得を。
航空機が安全運航できるようコンディションを整える整備士は、どんな時も空の安全の要。少人数制により指導教官が学生の実力を把握することで、きめ細かな指導を実施。空港隣接のキャンパスでは、国産大型機や大型ヘリ「S76」、小型ヘリ「ベル式206型」など実機を教材にした整備実習ができ、卒業後は飛行機やヘリコプターなどの整備士として航空会社や航空機メーカーなどで広く活躍しています。
伊丹:私が日本航空大学校を選んだ理由は、国内で唯一、大型ヘリコプターの整備のライセンスを在学中に取れるからです。またヘリコプターのコースからエアラインに就職できるのも魅力でした。実際に入学して、実機が触れる環境だとこんなにも座学で得た知識が頭に入ってきやすいのかと驚いています。
八木:伊丹さんはなぜ航空整備士を目指そうと思ったのですか?
伊丹:空港の高揚感が好きなのと、小学校の時から旅行で飛行機に乗るたびに、外から手を振ってくださる整備士さんがとてもかっこよくて憧れていたからです。それにヘリの場合は大きな機体を一人で整備する点にも惹かれました。
八木:一人であるがゆえに責任は重大ですが、やりがいも大きい仕事です。私は自分が整備した機体のエンジン交換をして試験飛行が必要になった際に、パイロットから「八木が整備したならテストパイロットも引き受けるよ」と言ってもらえたことがあり、そういう時は航空整備士になって良かったと強く思います。
伊丹:私もいつかそんな風に言われてみたいです。航空整備士の仕事はこれからどう変わっていくのでしょうか?
八木:これまでの整備士は機体の整備だけ、エンジン部分だけ、と分担していましたが、いずれは整備以外の仕事にも領域が広がっていくと思います。また空飛ぶクルマや無人航空機など、モビリティの進化に応じて多種多様な機体の整備をするようになっていくのではないでしょうか。もちろん災害救助の場で活躍するレスキューヘリやドクターヘリ、官公庁のヘリなど、人命に直結する仕事も引き続き担っていくでしょう。
伊丹:責任も夢もあって、何より社会貢献につながる仕事なんですね。高校までは勉強もテストもほどほどにやってきましたが、今は「航空整備士になる」という夢があるので、わからないことがあっても諦めなくなりました。先生たちもイチから説明してくれますし、質問すればわかるまで何度でも教えてくれる方ばかりで、この学校を選んで大正解だったなと思っています。
八木:諦めなくなったというのは素晴らしいことです。自分の限界を自分で判断してはいけません。日々仲間と一緒に努力し、挑戦を続けることで壁を乗り越えていくイメージが育ち、実際に乗り越えていけます。その後押しをするのが私たち教員の仕事です。楽しさや憧れを大切に、いつか誰かのために迷わず行動し、社会貢献ができる航空人になってください。

航空整備教育部長 学科長
八木 拓也

航空整備科3年
私立横浜商科大学高等学校 出身(神奈川県) 伊丹 隼汰
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